ジャカランダ
2009-05-21


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5月のブータンは花々に彩られていましたが、久しぶりに出会って感動したのがジャカランダ。プナカのゾン(お寺兼行政府)のジャカランダの大木は、荘厳な寺院の概観と素晴らしいコントラスト。

日本では、ノウセンカズラが同じ仲間ということのようですが、紫色の花を枝いっぱいにつけるジャカランダは、アフリカや南米にも多くある花木。なんでも世界三大花木の一つだそうな。

ネパールでも春の嵐の後、一番暑い季節になる前にジャカランダの花が満開になる。ホコリっぽく、今やアジアいち空気の汚いカトマンズでも紫の花は良く目立ち、綺麗だなあと思ったもの。パタンにあった自宅の屋上で、同じ季節に実をつける庭の桑の実を取って食べながら、隣のホテルと家の庭にあるジャカランダの花を眺めたり。今考えると優雅な週末でした。

ブータンは何かとネパールと比べたくなる国で。ジャカランダの紫の花や、石楠花の赤い花にネパールを思い出したりしていた旅の道中、車中のラジオでネパールの首相辞任のニュースを聞いた。

まったく、政治に関しては、どこまでも期待を裏切ることが得意な国である。マオイストリーダーのプラチャンダ改めダハール氏、闘争と選挙と王制廃止と、その後に実現したかった国のあり方は何だったのかしら。そしてUMLのネパール氏率いる新政権組閣の動き。選挙ぼろ負け直後の1年前にお会いした時にはすっかりご隠居の雰囲気だったおじさんが首相に返り咲くとは、何かがかわったようで、何もかわってないような。

ネパールとブータンはどこか似ているようで似ていない、出来の悪い兄に賢い弟、そんな印象が拭えない。
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