新国立劇場サロメ
2008-02-07


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新国立劇場のR. シュトラウス「サロメ」を観て来た。久しぶりにオペラの世界に埋没してトリップさせて頂きました。

「サロメ」のストーリー自体は聖書から知っていたものの、オペラとしては初めてみる演目。休憩無しの一幕、密度高くスリリングな展開、荘厳で色の映える舞台演出に、最後にはやはり歌手の歌唱力で見応えがあった。

オペラの台本はオスカー・ワイルドの戯曲に基づくらしいのだが、良くもここまで、という程退廃的。自分を拒否した予言者ヨカナーンの生首を手に入れ、キスをするというクライマックスは圧倒的な官能の世界。

それにしても、何にしても、サロメというのは難役だと思った。舞台に上がったら最後、ずっと緊張感ある音楽の中、高音難易度が高い歌を歌いっぱなし、妖艶なダンス、美しさ、官能性、異常性の演技、これをこなしたナターリア・ウシャコワは素晴らしかった。
[オペラ]

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